クープラン一族
即興感溢れるプレリュードの冒頭です。湧き出てくる和音の流れが持つエネルギーと情感の紡ぎ合い。中間部のフーガにおいても絶妙なニュアンスの進行に、魅力は尽きない。
16歳の頃には、このフーガの中に存在する「表情」は全く見付け出せなかったな・・・(26歳のときも36歳になっても)。
46歳で、突然わかった。今はさらに見える見える、中身が見える・・・おもしろくて練習が止まらない。
この中間部をしっかり聴かせた後は、ふたたび和音の魔法!
Hakujuホールのコンサート、ルイ・クープランのプレリュードで幕開けです。
この組曲は曲の組み合わせが自由なので、悩みます。
やっと順番を決めたところです。
プログラムという印刷された紙が無ければ、きっと本番のときのフィーリングで決めると思う、それぐらい自由度が高い。
予期せぬ和音から予期せぬできごとへと運ばれる、その様子もミステリアス。
日本では「バッハ」のリクエストが圧倒的に多いのですが、
どうぞこの不安定な魅力にも、とりつかれてみてください。
それはフランスの「サプライズ好き」で「ファンタジー」の世界です。
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Mayako
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