プログラムノート-1 (J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻)
事務局です。7月1日のリサイタルのプログラム用原稿として、曽根麻矢子が今回演奏する12曲(12調)について今感じることを書きました。まず最初の4曲からご紹介しましょう。
第1番 ハ長調 BWV870
宇宙に向かって、あるいは明るい希望の光に向かって飛び立つようなプレリュード。エネルギーと喜びに溢れたフーガ。
第3番 嬰ハ長調 BWV872
稀れな調性であるにもかかわらず、その穏やかな音楽は心地よく、突如変化するテンポと拍子で新鮮な驚きを持つプレリュード。愛らしいテーマを持ったフーガ。
第5番 ニ長調 BWV874
弦楽合奏的なプレリュードは、24曲の中でも独特なリズム感と華やかさを持っている。フーガはそれに反して静寂な心で一貫している。
第8番 嬰ニ短調 BWV877
奇妙な調性の中での更に異様な転調に驚愕させられる。何かを探し求める旅であり、12曲の中で最も悩ましい曲。
6月18日 ブログ「バッハ。平均律ブック2を弾くこと。」はこちらです。
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