ゴルトベルク日記⑤
今までの人生で、色々な所で弾いてきたゴルトベルク変奏曲。
フランスは南仏、ナント、パリ、モンタルジーでも。ヴェネチアでは2回も弾いたな。教会のシスターにあなたは1人で来たのか?お母さんはどこにいるの?と、子供と間違えられて抱きしめられた。イスラエルでも弾いたなぁ。
えー?!この楽器で弾くの?!と、楽器を前にして泣きそうになったこともあった。
けれど、今回はデビッドレイが愛情をかけて作ってくれた私の楽器でこの曲を初めて演奏する。ついにこの楽器で!なんと、その道のりは長かったことだろう…
演奏に完成のレベルはない。
けれど、本番のステージはその都度がその時の完成形。あくまでもその時の…。
手の交差の曲は、曲芸と思って来たが、今回はその音の重なりあいや、紬あいの美しさを堪能している。
出来る限り深く味わいながら、アリアからアリアへの旅を進めて行きたい。
美味しいワインをゆっくりと味の変化を楽しみながら愛しむように。
(ワインは今はおあずけなので、写真は数ヶ月前のものです。)
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Mayako
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