出番を待つ楽器たち

昨日のリハーサルは、プレイヤーを遠巻きに、マネージャ、スタッフ、調律師の方々(調律師の方々は楽器製作者であったりもするわけですが、そのことはまたの機会に譲るとしまして)が見守る・・という図でした。

見守っている人達は、たとえば「楽器の配置を変えてみよう!」「蓋の開け方はどっちが良い?」「次のリハで使う楽器はどれだっけ・・」「調律、この音だけちょっとやり直そう」というような声が上がると、サササっと動くわけです。
2段チェンバロは、小さいグランドピアノより長さは長いぐらいの大きさですが、グランドピアノよりずっと軽いので、3人ぐらいで持ち上げて移動することができます。(このこともいつかブログに書きましょう・・。宿題がたまってきました。)

そして、取り巻く人達のさらに後方には、楽器展示やセミナーに使われる楽器達がヒッソリと出番を待っていました。
これらの楽器は、今日、それぞれの持ち場にセッティングされます。
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左の写真は小さいかわいらしい楽器(すごく珍しい楽器ですよ!)。
右の上の写真はチェンバロの上の部分(脚以外の部分=蓋を閉めると平べったい三角の箱のようになります)を立てて並べてあるところです。
右の下の写真は、一見テーブルのようですが、フェルメールの絵画でもおなじみのヴァージナルです。(くるまれているのでハッキリしませんが、たぶんそのはずです。)蓋を閉めるとまったくライティングデスクにそっくりです。今回協奏曲などに使う大型のチェンバロとはまた違った、とても懐かしく心惹かれる音がします。

楽器展示は、チケットをお持ちでなくてもご覧いただけます。

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