新潟りゅーとぴあ 1900人のホールでコンサート

台風で、どうなることか!?
と心配された新潟公演、無事終わりました。

新潟でのリサイタルはなんと20年ぶりだったんです。

そして、りゅーとぴあホール(1900席)でのチェンバロリサイタルは初だったそうです。

そのキャパだけ聞けば、それはもう、絶対PA(マイク+スピーカーシステム)つけて…という手配をしていたはずなのですが。
niigata1 ホールの方達の、「うちのホールはマイクいらないと思います」との絶対的自信に満ちた声に負けて、実際リハーサルしてみると、むむ?もしかしていけるかも。

というわけで、マイクで拾わずに生音でいきました。

音響の素晴らしい大きなホールの場合、チェンバロの音って「聴こえない」わけではない。聴こえてはいるけど、音の中味というか、色々な要素がお客様の耳に届く前にこぼれ落ちて消えちゃってる感じです。

なので、こういう時の私は、チェンバロを庇うかのような気持ちに包まれ、せめて『私の音に対する気持ち』がお客様の距離までこぼれ落ちないで『伝わる』よう意識します。
大きなホールでよくあるのは、自分自身が自分の音の実感がスカスカな感じで、これはとてもやりにくい。

でも、りゅーとぴあホールは、この大きさなのに、自分の音の実感が持てる不思議な空間でした。

考えてみれば、大ホールでの演奏って、オーケストラとのコンチェルト共演や、ガラコンサートでの演奏、という経験はあるけれど、リサイタルは初めて。
だって、チェンバロが1900人のホールでリサイタルって、普通なら笑っちゃいます。あり得ないですもの。

りゅーとぴあのお客様はとても集中して聴いて下さいました。主催者から、あえてトークのない演奏に集中したコンサートをと言われましたので、それはそれで楽なんですが、お客様にとっては、今どの曲を演奏しているのか、わからなくなっちゃうのでは?と思いました。
やはりチェンバロ的なコンサートとしては、せめて曲のタイトルくらい言葉でお伝えした方が親切な場合もあるかもしれませんね。

楽器はホール所有のモモセハープシコードでした。前夜のリハーサル開始の頃、完全に眠っていたチェンバロの音は、リハーサルが終わる頃には目を覚まし、閉じていた音が開けてきます。(寝てるチェンバロを起こすのだけは得意です。)

心地よさのあるホールでした。また行きたいな。
そうそう、サイン会の時に「また来てくださいね」って言ってくださるお客様に「また呼んでくださいね」って返すと笑われるんですが、実際はそういうことですよね~

富山から車飛ばして来てくれたというお客様、東京や山形からわざわざ新幹線で来てくれたお客様、皆さんありがとうございました。

夜は山形のお土産だだちゃ豆とシャンパンで寛ぎました。「シャンパン開けよう!」って声をかけると、20分後に来てくれる近所の友達も大切だな。。。

そして、告白するとですねえ、、、チェンバロフェスティバル後、ずっとスイッチオフになっていた自分は、緊張感ゼロのまま新潟に入り、このステージをお借りしてお見事にスイッチオンが入りました。

りゅーとぴあ様、ありがとうございました!!
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