プログラムノート-2 (J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻)

事務局です。さきほど「3日のコンチェルトは完売間近」のお知らせを大急ぎで出しました。「行きたかったのに買い忘れてしまった!」という方がいらっしゃらないことを祈りつつ、続けて、平均律のプログラムノートその2です。(1日の平均律ブック2のリサイタルは、まだチケットがございます。チェンフェス初のソワレコンサートです。こちらもお聴きいただけるとたいへん嬉しいです。)



7月1日のリサイタルのプログラム用原稿として、曽根麻矢子が今回演奏する12曲(12調)について今感じることを書きました。

今日は、5曲目から8曲目までご紹介します。

第9番 ホ長調 BWV878
F.クープランのノンムジュレのプレリュードを連想してしまうのは私だけだろうか? フレンチもどきも束の間、フーガは落ち着きに満ちたバッハならではのコラールのようだ。

第10番 ホ短調 bwv879
ロック!私はそう思う。フーガの終わりに向けて激しさが増すが、最後は何事もなかったかのように静かに終わろうとするのが可笑しい。

第14番 嬰ト短調 BWV883
音と音とが繊細に織りなすプレリュード。静謐なフーガは、途中から16分音符の絶え間ない流れに心地よく身をまかせる。

第18番 ト長調 BWV887
極限的な調性感と勢いによる異様な美しさのプレリュード。フーガは、迷路を散々さまよい続ける。

6月18日 ブログ「バッハ。平均律ブック2を弾くこと。」はこちらです。
6月18日 ブログ「プログラムノート-1 (J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻)」はこちらです。

チェンバロの爪